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日本シリーズ4連勝(03) [確率統計]

Aチームが4連勝したのは何故か?

前回実力差があるときの4連勝決着確率(9パターン)の表を示したが、たとえば今ここにAチームの4連勝決着例が示されたときAチームの実力を0.1~0.9として対戦前のAチームの実力をどのように見積ればいいのだろうか。Aが勝つ確率が0.1のときは4連勝する確率が0.0001で1万分の1だからそれはありそうにもない。Aが勝つ確率が0.9のときは4連勝する確率が0.6561で十分にありそうだ。でもAが勝つ確率が0.9ということ自体ありそうな仮定なのか?極端に言えばAが勝つ確率が1のときは4連勝する確率が1でこれ以外にない。でもAが勝つ確率が1ということはあまりに乱暴な仮定ではないか。

3パターンで考える4連勝決着確率

4連勝決着確率(9パターン)では複雑になるので、AチームとBチームの実力を仮に次の3通りのいずれかでどれが一番確からしいかとかは分からず、皆平等だと考える。Aチームの勝つ確率を a = 0.6 , 0.5 , 0.4 の3通りでそれらの確率は

P(a=0.6)= 13

P(a=0.5)= 13

P(a=0.4)= 13

と考える。この予め仮定した13の確率のことを事前確率というようだ。
Aチームが強いと考えれば、 P(a=0.6) のとき事前確率を大きめに、他の確率を小さめにして合計確率を1とする。逆もまたしかり。
3パターンそれぞれでAの4連勝で決着する確率を計算してみる。 a=0.6 のとき(という条件で)Aが4連勝する確率は0.1296である。条件付確率というそうだ。これを数式で下のように表す。 P(A=4| a=0.6)=0.1296 同様に a = 0.5 , 0.4 P(A=4| a=0.5)=0.0625 P(A=4| a=0.4)=0.0256 当然Aチームの方が強ければ4連勝となる確率も高くなるのだが、その確率は他の場合と比べてどの位なのかを調べたい。4連勝となる確率の比を取ってみる。 P(A=4| a=0.6) P(A=4| a=0.5) = 0.1296 0.0625 = 2.0736 P(A=4| a=0.6) P(A=4| a=0.4) = 0.1296 0.0256 = 5.0625 P(A=4| a=0.5) P(A=4| a=0.4) = 0.0625 0.0256 2.4414 Aチームが強いとき a=0.6 は五分五分のときと比べ4連勝する確率は2.0736倍大きくなる。だからどうしたということになるのだけれども、2倍くらいじゃ、絶対Aチームの方が強いとは言えず、多分Aチームの方が強いのじゃないだろうかなぁ?多分ネッ?てなもんだ。この割り算したときの比のことを尤度比というのかと思ったけれどそうではない。単に確率の比をとっただけ。
もうちょい計算してみる。
割合を調べてみる。
P3 = P(A=4| a=0.6) + P(A=4| a=0.5) + P(A=4| a=0.4) = 0.2177 P(A=4| a=0.6) P3 = 0.1296 0.2177 0.5953 P(A=4| a=0.5) P3 = 0.0625 0.2177 0.2871 P(A=4| a=0.4) P3 = 0.0256 0.2177 0.1176 で、この値は何だ?3通りの実力仮定ではa=0.6のときの確率が0.5953となるということか?何か変だ。素人は無駄なことばかりしているような気がする。
もっと考えてみる。
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